Japanese
English
特集 縫合不全
全身状態と縫合不全
Wound healing in the poor risk patients
小出来 一博
1
,
生形 圭
1
Kazuhiro KODEKI
1
1順天堂大学医学部外科学教室
pp.773-778
発行日 1970年6月20日
Published Date 1970/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205118
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はじめに
近年,手術前後における栄養管理の向上,特に積極的な高蛋白,高熱量食事の補給,完全静脈内栄養の確立,化学療法の進歩などによつて,縫合不全の発生頻度は次第に減少しつつある.しかしながら,emergency caseや栄養非改善例,その他の多くの因子によりなお縫合不全の発生はあとをたたない.
この縫合不全には腹・胸壁手術創の哆開と,腸管,気管支などの吻合部離開とがあり,いずれの場合にも,外科手術後の合併症としてもつとも不愉快なもので,時として患者の生命をおびやかす結果になる.
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