Japanese
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特集 心臓と血管の外科
論説と症例
鎖骨下・腋窩静脈閉塞—自験10例を中心に
Subclavian-axillary venous thrombosis
三島 好雄
1
,
坂垣 潔
1
,
轟 敬
1
,
原 啓一
1
,
大橋 重信
1
Yoshio MISHIMA
1
1東京大学医学部第一外科
pp.557-561
発行日 1970年4月20日
Published Date 1970/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205089
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はじめに
鎖骨下腋窩静脈閉塞(Subclavian and axillary vein occlusion)は欧米でも下肢の深部静脈閉塞に比して比較的稀とされている.この領域の静脈閉塞は本邦でもPaget-Schroetter症候群などとして知られているが,杉村ら1)の報告にもあるように本邦では稀な疾患であり,従来報告も少なかつたが,動脈疾患や下肢の深部静脈閉塞などと同様に2-5)今後は増加する可能性もあり,また近年外国では本症に対する血行再建手術の適応もとりあげられているので,以下に自験10例を中心として,若干の文献的考察を試みた.
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