Japanese
English
消化器外科症例集 症例
軽症虫垂炎(特に非化膿性虫垂炎)の臨床的および病理組織学的考察
Clinical and pathological studies on mild appendicitis, especially on nonpurulent appendicitis
小谷 彦蔵
1
,
久野 昂一
1
,
譜久原 朝男
2
,
若菜 久男
3
,
司児伊 和男
3
Hikozô KOTANI
1
1豊田病院外科
2名古屋市立大学第一外科教室
3豊田病院病理
pp.983-988
発行日 1969年7月20日
Published Date 1969/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204901
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1886年Ledinard Fitzによって初めて確立された虫垂炎という疾患は,以来年々増加し,現在では手術治療を原則とする疾患として,外科医がもつとも多く遭遇するものの1つである.
今日まで,虫垂炎に関する多数の研究業績が発表されたが,いまだに,未解明の点が多い,さらに,近年抗生物質の発見により,典型的な急性化膿性虫垂炎は減少し,カタル性虫垂炎,または,いわゆる慢性虫垂炎などの軽症虫垂炎が安易に,日常手術施行されるようになつた.これら軽症虫垂炎を術後障害ともにらみあわせ,いかに取扱うべきか,今日,大きな課題であると考える.
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