Japanese
English
特集 臨床麻酔の問題点
脊椎麻酔での注意
Some considerations on spinal anaestheia
大熊 佳晴
1
,
浅原 広澄
1
,
松田 功
1
,
地葉 幸泰
1
,
伊地知 紀子
1
Yoshiharu OKUMA
1
1都立墨東病院麻酔科
pp.617-621
発行日 1969年5月20日
Published Date 1969/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204842
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はじめに
脊椎麻酔(以下脊麻)は,大がかりな器具を要せず,手技も簡単なことから,わが国では依然臨床医にもっとも親しまれている麻酔法であるが,その反面,その実施に際して,少なからず危惧の念を抱く人があるのも事実である.それは,せつかく,脊麻をやつたにもかかわらず時として効きめの悪い例や,さらには,いわゆる脊麻ショックなど致命的な事故が皆無ではないからであろう.
ここでは,全般的な詳しい記載は成書にゆずり,脊麻下の手術を行なう上に最低限の線として,これら2点を中心として「脊麻での注意点」を考察してみようと思う.
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