特集 腰部脊柱管狭窄の諸問題
腰部脊椎管狭窄症に対する保存療法—Williams' lumbosacral flexion braceの応用
永田 覚三
1
,
藤原 克彦
1
,
中村 勝年
1
,
石橋 鉄夫
1
,
寺井 誠
1
,
加藤 恭之
2
,
檜山 建宇
2
,
地葉 幸泰
2
Kakuzo NAGATA
1
1横浜市立大学医学部整形外科学教室
2横浜船員保険病院整形外科
pp.740-750
発行日 1976年8月25日
Published Date 1976/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905389
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はじめに
いわゆる腰部脊椎管狭窄症に対する治療は従来の報告をみても手術療法のみが強調され保存療法については一般に効果がないと考えられているためか,文献上わずかに散見されるのみでほとんど検討されていない.
しかし,本症は比較的高齢者に多く,心身に何らかのハンデイキヤップを有し,たとえ手術療法の適応と考えられてもにわかにこれに踏み切れぬことは日常しばしば経験するところである.したがつて有効な保存療法の確立が急務であり,改めて検討してみる必要があると考える.
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