患者と私
患者の人生観を大切に
木本 誠二
1
1三井厚生病院
pp.532-533
発行日 1969年4月20日
Published Date 1969/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204831
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私の最も苦手の随筆的な記述を依頼され,よんどころなく引受けたけれども,「好きこそものの上手なれ」と言う通り,苦手なものはやはり駄目なものである.お読みづらいとは思うが,読者のお許しを願いたい.
患者と医者という関係は,誠にむつかしい多くの問題を抱えている.理念的には,医者は病気でなく病人を治療しなくてはならないとか,人間的な信頼関係が必要であるとか,最近ことに多くなつた医事紛争の問題とか,色々あるけれども,これらは誰でも感ずることはそう違わないであろうし,ここでは触れないことにしよう.誠に申し訳ないが本欄を今まで余り見てないので,恐らくは他の方々によって述べられていると思うからである.
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