提言
作業療法士としての家族観—これまでの出会いとこれからの出会いを大切に
磯野 弘司
1
Koji Isono
1
1春日居サイバーナイフ・リハビリ病院
pp.504-505
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200581
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はじめに
タイトルを読まれた方で私を知る方は,私にとって最も縁遠いこの題目に苦笑されることでしょう.「OTは家族だから」.約20年前,養成校の新入生歓迎会で3年の先輩が語った言葉です.入学したての私は,この言葉を“面倒な職種だな”という印象とともに受け止めました.マニア志向で狭小交友の私にとって,おおよそOTほど向かない職業はないかもしれない.そんな思いを抱きながらあれから20年,重くなった体と薄くなった頭を抱えながら,日々作業療法に向かい続けています.そんな私のOTとしての家族観に少し触れてみたいと思います.
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