Japanese
English
特集 緊急手術適応のきめ手
悪心,嘔吐
Nausea and volniting
戸部 隆吉
1,2
Takayoshi TOBE
1,2
1日本バプテスト病院外科
2京都大学第二外科
pp.503-510
発行日 1969年4月20日
Published Date 1969/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204828
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はじめに
悪心,嘔吐をきたす疾患は,きわめて多いが,臨床外科医にとって大切なことは,外科的治療即ち開腹手術を要するか否かを適確にとらえること,とくに救急手術を要する疾患,Acute Abdomenの適応をあやまらぬこと,また,手術にさいしては嘔吐により喪失した水分および電解質異常を補正して手術を行なうことにある.多くの場合手術の適応となる嘔吐は,術前に,症状,理学的所見,臨床検査,レ線検査により確定し得るからあまり問題点となることは少ない.本稿では,悪心,嘔吐を主訴とする患者に対してどのように考え,どのように処置するかについて述べよう.
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