海外だより
バイタリティに富んだドイツの外科医—キール大学に留学して
比企 能樹
1
1慶応義塾大学外科学教室
pp.1648-1650
発行日 1968年10月20日
Published Date 1968/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204719
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此の度,西ドイツ・キール大学外科学教室(DirektorProfessor B.Löhr)に留学する機会を得,2年間教室の中で体験したことを中心に述べてみたい,
キールは,Schleswig Holstein州の首府でドイツ最北端にある都で,第一次.第二次大戦ではU-Boatの基地として有名であったことは御記憶の方も多いかと思う.人口27万の街は静かな北欧風の都会でその中心に在るキール大学は,1665年に創立され300有余年の歴史を有す.外科学教室は,街のHospitalstrasseに面して救急外来があり,その後に病棟,研究室,講堂の建物が続く.中に入るとキール大学外科学教室の歴史が,写真と共にならび,そこには,Die Kieler Chirurgie hateine gute Tradition. An der Spitze der Klinik standen berühmte Chirurgen wie von Langenbeck, Stromeyer, von Esmarch, Helferich, Anschütz, A.W, Fischer und Wanke. Ihr jetziger Direktor ist B.Löhr.
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