雑感
肛門診療へ一言
三枝 純郎
1,2
1三枝肛門外科病院
2名古屋大学
pp.1507-1509
発行日 1968年9月20日
Published Date 1968/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204700
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
小生過日来,体の調子が良くなく,いろいろ調べたところ血液培養にて溶連菌が検出され,関節も痛むし,当然主治医に執筆禁止を申し渡され,何もかも主治医のいうとおりとなつてGood Patientとして,日を送つているが,私はProctologistである.私からProctologyをとり去つたら何が残ろう.直腸肛門外科に関する40余の論文,二冊の著書,一冊の翻訳,またこれ迄に手掛けた数々の症例,手術,これが私の資産のすべてであり,これをとられたら私は0になつてしまう.
この点主治医は執筆禁止というが,構わず,書きたい事,また書いておかねばならないことだけ歯に衣をきせず,正直に思つた通りのことを本特集に関連して書いてみようと思う.
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.