学会印象記 第68回日本外科学会総会
小児外科領域
守屋 荒夫
1
1東京都立清瀬小児病院
pp.1386-1388
発行日 1968年8月20日
Published Date 1968/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204680
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つい数年前までは,小児外科は外科領域内のごく小さな1分野にすぎなかつたが,最近の進歩はまことにめざしいものがあり,今年の第68回外科学会総会(4月10〜12日,金沢)では,第2日午前の第2会場の大半は小児外科にかんする一般講演と教育講演にあてられ,また第3日午前には小児悪性腫瘍のシンポジアムがあるなど,今や外科領域全体を通じて,もつとも注目される分野の1つにまで成長したともいえる.
発表された内容は,いずれも症例報告の段階をすぎ,多数例について,しかも長い年月にわたつて観察された臨床成績を示すものばかりであつて,傾聴すべき点が多かった.
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