Japanese
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特集 膵・胆・肝の外科
総胆管癌に合併した肝嚢胞の1剖検例
A autopsycase of solitary non-parasitic liver cysts by common bile duct carcinoma
田中 健蔵
1
,
羽栗 純夫
1
,
友田 秀教
1
Kenzo TANAKA
1
1九州大学医学部第1病理学教室
pp.1185-1189
発行日 1968年7月20日
Published Date 1968/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204651
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はじめに
肝嚢胞Michel(1856)1)は,本邦では三宅(1910)2)の症例をはじめとして,内外にかなりの報告がみられるが,その成因は組織学的に特徴を示さないためにきわめて不明瞭であり,また定型的な症状を現わさないので診断が困難で,開腹術や剖検時に偶然に発見されることが多いようである.われわれは臨床的に診断が困難であつた巨大なSoli-tary nonparasitic liver cystsの症例を経験したので報告すると共に本症の文献的考察を行なつた.
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