Japanese
English
特集 膵・胆・肝の外科
胆嚢捻転症の1例
A case of torsion of the gallbladder
若佐 理
1
,
原 滋郎
1
Osamu WAKASA
1
1佐渡総合病院外科
pp.1191-1193
発行日 1968年7月20日
Published Date 1968/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204652
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
胆嚢捻転症は急性外科的疾患で,通常早期の手術的治療が行なわれなければ死に至るものである.本症は1898年Wendelが23歳の女性における第1例を報告して以来,欧米では,Carterら1)によるとほぼ200例が報告されているというが,わが国においては,昭和7年横山2)の報告以来現在まで29例を数えるにすぎず,まれな疾患に属するものである.
私共は当病院において,64歳の女性で穿孔性腹膜炎(急性虫垂炎)の診断のもとで開腹したところ,本症なることが判明し,胆嚢摘出術を施行して軽快せしめえた症例を経験したので報告する.
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.