Japanese
English
論説
胸部下行大動脈瘤手術の一工夫
Surgical treatment for descending thoracic aneurysm
柿木 英佑
1
,
白羽 弥右衛門
1
,
福住 弘雄
1
,
上道 哲
1
,
上原 信彦
1
,
金子 裕
1
,
藤井 弘一
1
,
川島 正好
1
,
松本 学
1
Eisuke KAKINOKI
1
1大阪市立大学医学部第2外科教室
pp.1058-1062
発行日 1968年6月20日
Published Date 1968/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204634
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はじめに
近年わが国においても,胸部大動脈瘤の手術症例が増加しつつある.しかし,動脈瘤を完全に切除してから人工血管を移植する根治手術手技には,いろいろの問題点があり,今後解決すべき多くの課題が残されている.われわれは,最近,胸部下行大動脈瘤例において,フローセンによる低血圧麻酔と低体温法とを併用し,動脈瘤を切除したあと,人血漿でコートした人工血管を移植したところ,きわめて満足すべき結果をえたので,ここに報告し,手術手技について若干の考察を加えてみたい.
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