Japanese
English
論説
心内膜床欠損症の手術と遠隔成績
Surgical treatment of endocardial cushion defect and its long term prognosis
榊原 仟
1
,
横山 正義
1
,
高尾 篤良
1
,
小柳 仁
1
Shigeru SAKAKIBARA
1
1東京女子医科大学日本心臓血圧研究所
pp.77-83
発行日 1968年1月20日
Published Date 1968/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204497
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はじめに
根治可能な心奇形のうち最も複雑な形と考えられる心内膜床欠損症(以下ECDと略)についての病理解剖,診断,外科手術等が年々進歩している.
ECDの特徴は低位心房中隔欠損と房室弁変形であるが,われわれは1963年本症の手術にあたつては,僧帽弁亀裂を完全に縫合することは好ましくないと述べた1).したがつて,1963年以来東京女子医大心臓血圧研究所では, ECDの1度および2度の例では,心房中隔一次孔のみを閉鎖し,僧帽弁亀裂は縫合せずに放置している.
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