Japanese
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外科の焦点
癌免疫療法の可能性
The possibility of immune therapy of cancer
平井 秀松
1
Hidematsu HIRAI
1
1北海道大学医学部生科学教室
pp.611-618
発行日 1967年5月20日
Published Date 1967/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204296
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はじめに
現行の癌治療法は外科手術,放射線照射,化学療法の三法を主体とするが,必ずしも思わしい成果を挙げてはいない.手術や放射線療法には明らかに限界があり,主要病巣を除去,ないし照射しえても,発見できない小さな転移までも完全に消滅せしめることは不可能だからである,結局は再発ということに終ることが多い.
化学療法は理想的であるが,今日までのところ,癌に効果のある薬剤に遭遇していないし,また,化学療法剤発見のための現在の努力を根気よく続ければ,結局は特効的な薬剤が発見されるであろうとの約束もえられていない.
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