Japanese
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特集 頭部外傷処置の実際
いわゆるWhiplash injuryの処置はどうするか
How to treat so called"Whiplash injury"
伊藤 博治
1
,
八木 道之
2
ITÔ Hiroji
1
1中部労災病院脳神経外科
2名古屋大学医学部第一外科
pp.359-364
発行日 1967年3月20日
Published Date 1967/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204255
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はじめに
最近,わが国における自動車の急速な普及と交通の混雑化に伴つて,交通傷害の頻発は目にあまるものがある.なかでも追突事故によるいわゆるWhiplash injuryはここ1〜2年,急に増えて,注目され始めてきた.
いわゆるWhiplash injuryは欧米諸国ではすでに十数年前より問題にされており,種々の研究報告がなされてきた.現在のように追突事故による本症の発生以前,すでに第1次世界大戦後に艦載機の離着に際し,パイロットの頸部にWhiplashmechanismが働き,問題とされたのである.文献上では1928年,H.E.Croweにより最初に"whip—lash"という言葉が,ここで述べるような頸部損傷に対して用いられた.
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