Japanese
English
症例
いわゆるPost-phlebitic Syndromeの1治験例
A case of the post-phlebitic syndrome
平井 象三
1
,
西村 和雄
1
Shozô HIRAI
1
,
Kazuo NISHIMURA
1
1東邦大学医学部整形外科学教室
pp.1613-1616
発行日 1966年11月20日
Published Date 1966/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204160
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はじめに
脈管に基因して発生する浮腫,硬結,色素斑,潰瘍などの皮膚障害は下肢、ことに下腿に比較的好発するが,これは下肢における循環系の解剖学的特殊性に負うところが多いと思う.しかして,このような皮膚障害は原因別からして,静脈性のものと動脈性のものに大別できるが,静脈性に発生するものは慢性に経過して長期間に亘り,徐々に進行し,遂には運動機能にまで影響を及ぼすに至るものである,この静脈性のものには静脈瘤に併発するものの他に,いわゆるPost-phlebitic syndromeなるものがある.最近われわれはいわゆるPost-phlebiticsyndromeの症例を経験し種々の検討を加えて見たので報告する.
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