特集 腫瘍の外科
研究と報告
多発性潰瘍をともなつた胃血管肉腫の1例
富永 正中
1
,
鈴木 正弥
1
,
深田 弘治
1
1東京慈恵会医科大学綿貫外科教室
pp.1076-1079
発行日 1966年8月20日
Published Date 1966/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204057
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はじめに
胃に発生する悪性腫瘍のうちで肉腫はまれな疾患であり,胃悪性腫瘍全体の1ないし2%を占めるにすぎない.なかでも血管肉腫はその発生がきわめてまれで,1915年Sherrill15)が初めて記載していらい内外文献を通じてもその報告は10例に満たないようである5)7)12)17)19)
われわれは最近胃壁より発生した胃血管肉腫の1例を経験したので報告する.
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