Japanese
English
症例
多発性穿通性空腸潰瘍を伴つた胃空腸横行結腸瘻の1治験例
A case report of gastro-jejunotransvers colon fistula with multiple peptie ulcers
中村 浩一
1
,
深田 弘治
1
,
岡野 繁
1
,
吉沢 良平
1
Koichi NAKAMURA
1
1東京慈恵会医科大学綿貫外科
pp.404-407
発行日 1964年3月20日
Published Date 1964/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203294
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はじめに
術後消化性空腸潰瘍は胃十二指腸潰瘍手術後に発生する重要な合併症の1つであるが,それが横行結腸に穿通した場合これを胃空腸横行結腸瘻と呼び,胃切除後には極めて稀なものとされている.われわれは最近胃切除後空腸に多発した消化性潰瘍のうち1ヵ所が横行結腸に穿通して,胃空腸横行結腸瘻を形成した症例に遭遇し,手術的に一応治癒せしめうる機会をえたので報告する.
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