今月の主題 胃の多発性潰瘍
座談会
胃の多発性潰瘍
芦沢 真六
1
,
岡部 治弥
2
,
五ノ井 哲朗
3
,
堀越 寛
4
,
福本 四郎
5
,
金子 栄蔵
6
,
村島 義男
7
,
西沢 護
8
,
上野 恒太郎
9
1東京医大内科
2九大 勝木内科
3福島医大若林内科
4国立がんセンター集検部
5上石見病院内科
6東大 吉利内科
7北農病院 内科
8千葉大三輪内科
9東北大 山形内科
pp.1202-1219
発行日 1967年9月25日
Published Date 1967/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110527
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芦沢(司会) 本日のテーマは胃の多発性潰瘍ということです.胃の多発性潰瘍といってもその定義はまだはっきりしておりません.したがって今日のお話の中からその大体の姿でも浮き彫りになってくればと思います.
最初には最も臨床的に役に立つようなことを中心として,とにかく胃に2つ以上の潰瘍のあるもの,それも最初はわかりやすくopenの潰瘍が2つ以上あるものの診断から話をだんだん進めていきます.まず2つ以上といっても,2つのものと3つ以上あるものとでは,診断は別と考えていいんじゃないかと思いますので取りあえず2つのopenの潰瘍から話を始めます.この場合も対称性にある場合と,そうでない場合とがあるわけですが,まず最もやさしい対称性のkissing ulcerから話を始めていきたいと思います.
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