特集 腫瘍の外科
綜説
膵癌における今後の問題
本庄 一夫
1
1京都大学医学部外科第1講座
pp.997-999
発行日 1966年8月20日
Published Date 1966/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204043
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膵癌に対する手術術式は現在一応確立されており,頭部癌には膵(頭)十二指腸切除,体尾部癌に対しては膵体尾部切除が行なわれる.膵十二指腸切除術は,膵頭部癌のみならず,Vater膨大部(領域)癌,総胆管(末端部〉癌に対しても実施される.
これら膵頭部癌,膨大部癌ならびに総胆管癌はいずれも閉塞性黄疽を中心として,互いに相似の臨床像を示すが,黄疸発生後の術前の鑑別診断はかなり可能となつてきた.
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