外国文献
ショックと内臓神経遮断,他
pp.1738-1741
発行日 1965年12月20日
Published Date 1965/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203852
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
実験ショックで遮断剤が不可逆相を防ぐことは周知のごとくであり,Lillehei一派(Ann.Surg.148:513,1958)は不可逆相成立にintestinalfactorが重要であるとし,Fine一派(NewEngl.J.Med.269:710,1963)は内臓神経を遮断すると不可逆相を防ぎうるとしている.Boston大学Berger (Ann.Surg162:181,1965)はイヌでFine法の不可逆出血ショックを作り,これを対照,ショック1時間前dibenzyline0.5mg/kg注,腹腔神経節・上下腸開膜神経節切除し同名動脈剥皮,14日後ショック,同手術6週後ショック,腹腔神経節,上下腸間膜神経節ノボカイン遮断の各群とした.maximalbleedingvoliim (MBV),maximalbleedingtime (MBT),MBV時より再輸血までの時間(UT),腸管変化,生存率を,これらで比較した.ノボカイン遮断はいずれの指標から見ても何ら効果なしdibenzyline群,生存6/10(対照10頭全部死亡).MBV低下,MBT,UTも低くなった.交感神経切除(14日,6週)はdibenzylineよりやや良い結果(但し統計学的に有意ならず)を収めた.従って実際問題としてはdibenzylineが最も有効ということになる
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.