Japanese
English
論説
胆道癌手術成績の向上策について
Results of Surgical Procedures for Malignancies of the Extrahepatic Biliary Tracts
大内 清太
1
,
小野 慶一
1
,
鳴海 裕行
1
,
小田桐 充孝
1
,
小原 和夫
1
,
阿保 優
1
,
山形 尚正
1
Kiyota OH-UTI
1
,
Keiichi ONO
1
1弘前大学医学部大内外科
pp.1353-1361
発行日 1965年10月20日
Published Date 1965/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203776
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はじめに
一般に胆道系悪性腫瘍は症状の発現が遅く,また初期病像に特有な所見を欠くため,根治手術可能な時期に診断を下すことはきわめて困難である.したがつて多くの内科,外科医の努力にもかかわらず,その治療成績は他の消化器癌に比しきわめて不良な現状にある.
最近わが国においても胆道癌手術例の増加にともなつて,多くの症例集積による臨床像の分析1)-5)が行なわれるようになり,同時に術前診断法5),16)-21)や切除術の拡大を意図とした術式1)2)8)9)22)-25)などにも新しい工夫がみられるようになつた.したがつてその予後にもわずかずつながら向上の兆しがうかがえるようである.
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