特集 腹部外科の臨床
研究と報告
Malrotationに基づく先天性十二指腸狹窄症について
西島 早見
1
,
菅野 理
1
1徳島大学医学部田北外科
pp.1176-1178
発行日 1965年9月20日
Published Date 1965/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203731
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近時,外科学の進歩とともに小児外科の特殊性が広く認識されるに至り,先天性の各種奇形に対する手術的療法の成績も漸次好転しつつある1)〜5).十二指腸閉塞ないし狭窄症は比較的まれな疾患で,本邦においては岡田6)の報告以来50例内外にすぎず,かつ手術治験例も極めて少ない5).著者らは最近消化管のMalrotationによる先天性十二指腸狭窄症の1例を経験し,手術的治療を加えて治癒せしめえたので報告し諸賢の御批判を仰ぎたいと思う.
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