Japanese
English
綜説
僧帽弁口狹窄に対する狹窄切開術の経驗
A Experience of Stenotic Incision Against Mitral Valvus Stenosis
榊原 仟
1
Sigeru SAKAKIBARA
1
1東京女子醫大
1Tokyo Women's Medical College
pp.1-8
発行日 1953年1月20日
Published Date 1953/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201169
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1.緒言
私達が心臓疾患に対して手術を施行した症例が現在迄に15例ある.このうち直接心臓内操作によつて弁膜症を手術した例が,純型肺動脈狹窄に対する2例39)40)及び僧帽弁口狹窄に対する3例の計5例ある.4例が治癒軽快した.この種の直接手術成功例は,今日までの処,本邦では他に報告を見ない.
此処に記載する僧帽弁口狹窄は,後天性心臓疾患としては重要であり,その経驗は色々示唆に富むものを含んでいるので此処に報告したいと思う.なお第1例は既に報告してある38).
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