特集 腹部外科の臨床
研究と報告
小児虫垂炎の臨床的観察
池田 恵一
1
,
三戸 康郎
1
1九州大学医学部第2外科
pp.1171-1175
発行日 1965年9月20日
Published Date 1965/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203730
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小児期における虫垂炎は,比較的発生頻度が高く,かつ,時には重篤な経過を取る事があり,その病像や予後の特異的な点から,小児の外科的疾患として重要な地位を占めている.疾患としても,その症状においても成人の虫垂炎と本質的には異なるものではないが,疾患に対する生体反応や合併症等の点において,全く異なつた病像を呈する事から,診断治療に当つて留意すべき点が多い.私達は,九州大学第2外科における昭和17年より昭和37年に至る21年間の小児虫垂炎の臨床統計的観察を試みたので報告する.
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