Japanese
English
綜説
小児虫垂炎の臨床的観察
Statistical Observation of Children Appendicitis
高松 新一
1
,
児島 保
1
Shinichi TAKAMATSU
1
,
Tamotsu KOJIMA
1
1鳥取大学医学部綾部外科教室
pp.1021-1025
発行日 1961年12月20日
Published Date 1961/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202840
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虫垂炎は外科臨床において最もしばしば遭遇する疾患であり,虫垂炎に関する報告は枚挙にいとまのないところであるが,小児虫垂炎に関する報告は意外にその数が少いようである1)-12).これは小児虫垂炎の頻度が少く,小児科あるいは外科においても余り重要視されていないことに起因しているのであろうが,小児虫垂炎の診断は困難であり,その治療成績は必ずしも満足すべきものではない.このような小児虫垂炎の特殊性にかんがみ,私共は教室開設(昭和23年6月)以来,昭和34年末までの11年7カ月間に経験した10歳(満10歳を含み正確には11歳未満)以下の虫垂炎90例について臨床的観察を試みたので,その概要を述べ少しく考察を加えて見た.
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