雑感
小児科の第一線で想う
毛利 子来
pp.937
発行日 1965年7月20日
Published Date 1965/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203683
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最近,小児外科の必要性が叫ばれ,しだいに脚光をあびつつある.これまで手をつかねていた病児が,新しく誕生した小児外科の手で救われるのを見るのは,百万の味方を得たおもいである.
ただ,私は一介の町医者として,その陰にハデではないが考える必要のある一連の小児の外科的疾患が,とり残されているような気がしてならない.それらが,ハデでないからといつて,旧式の技術にのみ,ゆだねられているのを目にするのは,つらいことである.
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