Japanese
English
特集 胸部疾患縫合不全
食道癌手術における縫合不全
The Breakdown of the Suture Line in the Surgery of the Esophageal Cancer
内山 八郎
1
,
加治佐 隆
1
Hachiro UCHIYAMA
1
1鹿児島大学医学部第1外科
pp.587-591
発行日 1965年5月20日
Published Date 1965/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203598
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.緒言
最近胸部外科の進歩とともに,食道外科領域の発達にも目覚しいものがある.しかし今日なお食道癌の手術成績を他の疾患のそれと比較すると,決して満足すべき状態とは言えない.中でも縫合不全はもつとも重篤且つ忌むべき術後合併症であるので,これが防止に努めることが外科医として第一の責務である.私どもは十年来縫合不令防止の手術法の工夫に努力してきたが,ここ数年来漸く食道癌の手術で縫合不全を見ないようになつた.
この度食道癌手術の縫合不全と言うことで,私の考え方,日常行なつている手術手技について述べるように依頼されたので,この機会にいささか私見をのべ,諸賢のご批判を仰ぎたいと思う.
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.