Japanese
English
症例
先天性新生児腸閉塞症の1例
The congenital atresia of the intestinal tract in the new born
石田 堅一
1
,
新井 松雄
1
,
津村 整
1
,
服部 光男
1
Kenichi ISHIDA
1
1川崎市立川崎病院外科
pp.399-402
発行日 1964年3月20日
Published Date 1964/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203293
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はじめに
先天性新生児腸閉塞症は,1911年にFockensが手術に成功した例を発表してから今日まで,欧米本邦の文献に約200例を数える.先天性腸閉塞症で閉塞中枢端および末梢側中枢側端の完全閉塞を呈するものは本邦では患者が生存した報告は過去5年間にはない.
また外国でもその症例の約半数が手術後死亡したと報告されている,これは先天性腸閉寒症が未熟児に多くみられ,またその他の先天性奇形をも合併する(約6%を占める—Gross)などを考えねばならない.その他術前,術中,および術後の患者の管理および治療方針についても再考の余地があると思われる.
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