アンケート
胃切除後の障害を少なくする工夫
武藤 完雄
1
,
浜口 栄祐
2
1福島医科大学
2東京医科歯科大学
pp.104-106
発行日 1964年1月20日
Published Date 1964/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203244
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1.通過障害
胃切除後重篤な合併症の1つは吻合部の狭窄による通過障害である.これには種々の原因が挙げられるが治療上からは一過性と恒久性のものに分けられる.手術直後には高度の浮腫,細胞浸潤あるいは彎縮のため1過性の狭窄状態となり,急性胃拡張症状が起こることがある.これらに対して2〜3日胃内容を持続的に吸引することによつて軽快ないし消失することがあり,このような場合には心配はない.
BI法については,われわれの経験は少ないが,BII法よりも手術直後通過の傾向をみるようであるが,術後3ヵ月を経過すれば通過良好となるといわれている.
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