特集 整形外科症例集
変形性骨炎(Paget氏病)の1症例
伊藤 国彦
1
,
西川 義彦
1
,
東 与光
2
1伊藤病院
2日本歯科大学放射線科
pp.1358-1363
発行日 1963年10月20日
Published Date 1963/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203182
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
緒言
変形性骨炎は1876年Pagetが系統的に,Ost-itis deformansの表題のもとに詳細に記載してから,Paget's diseaseと呼ばれるようになつた.Paget's diseaseは欧米では比較的多くの報告があるが,わが国ではその報告例は極めて少なく,碓居らが大正10年に初めて報告してから現在までに第1表に示すごとく18例にすぎず,しかも全身骨に病変を認めた症例は3例を数えるにすぎない.われわれは最近,殆んど全身の骨に病変をしめした興味ある典型的なPaget氏病と考えられる症例を経験したので,その大要を報告する.
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.