Japanese
English
論説
痔核の手術について
Surgey of the Hemorrhoid
小平 正
1
,
吉雄 敏文
1
,
柳田 謙蔵
1
,
五戸 達雄
1
,
山藤 輝彦
1
Kodaira Tadashi
1
1東邦大学医学部第一外科学教室
1Toho University, School of Medicine
pp.609-617
発行日 1963年5月20日
Published Date 1963/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203076
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まえがき
痔核は,従来ずいぶんいろいろの方法で治療されて来た,昭和32年度の調査であるが,わが国内の91の大病院の外科で,坐薬や軟膚などで保存的に加療されたものは4438例.手術されたものは3250例であつた.保存的療法中には,痔核の硬化萎縮や壊死脱落の目的で,特殊の薬剤を塗布,または注射したというものは,きわめて小数であつた.その手術方法としては,61%がホワイトヘッド法,36%がブラーッ法で.3%がミリガン法=結紮切除法であつた10).
それから5年を経た今日,痔核治療に対する関心は,全国的にかなり高まつてきたようで,全般的に結紮切除法が,ホワイトヘッド法やブラーッ法にとつてかわりつつある13)15).これは,わが国の痔核治療法における大転換というべきであろう.
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