増刊号 手術ステップごとに理解する—標準術式アトラス
4 大腸・肛門
痔核手術
松島 誠
1
,
岡本 康介
1
,
深野 雅彦
1
,
長谷川 信吾
1
,
河野 洋一
1
,
杉田 博俊
1
,
香取 玲美
1
,
小菅 経子
1
,
彦坂 吉興
1
,
若林 秀幸
1
,
井上 英美
1
,
下島 裕寛
1
,
鈴木 和徳
1
,
黒水 丈次
1
Makoto MATSUSHIMA
1
1松島病院大腸肛門病センター
pp.134-138
発行日 2017年10月22日
Published Date 2017/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211801
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Step1
視野確保と展開 —臀部・肛門管(図1)
十分な視野の確保はいかなる手術においても重要である.痔核手術における,肛門縁から肛門管〜下部直腸に至る直径6 cm長さ10 cmほどの狭い手術野の展開にはいくつかのポイントがある.
①脊椎くも膜下麻酔で行う.脚を閉じたジャックナイフ体位で,臀部坐骨結節あたりを両手で左右に斜め外方へ牽引し,適切な状態を確認した後に,肛門縁から約3横指の部位に幅5 cmの布製絆創膏を貼付,牽引固定する.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.