Japanese
English
手こずつた症例 対談
診断と治療のむずかしさ
Some difficulties of diagnosis and therapy surgery
河合 直次
1
,
香月 秀雄
1
Naoji KAWAI
1
,
Hideo KATSUKI
1
1千葉大
pp.985-989
発行日 1962年9月20日
Published Date 1962/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202975
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香月 診断と治療のむずかしさを一つ…
河合 診断と治療のむずかしさはむずかしい.診断と治療のむずかしさということで,思い出すことは,僕の師事していた青山(徹臓)先生の言葉で,これは今も肝に銘じて忘れることの出来ないことがある.それは診断と治療というものは診断が七分で治療が三分だと教えられた.先生は治療の重要さを諭されたのである.全力を診断につくせ,そして正しい適応をはつきりつかめ,そうすれば治療は成功したも同じだ.外科で治療といえば主なものは手術であるが,手術の上手下手はその重要さからみると三分位の価値であろう.勿論手術手技の上手であることにこしたことはない.しかし手技が多少劣つていても,適応が間違つていなければ治療効果は十分に得られる.そういう結論でした.
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