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特別寄稿 ソ連の外科―縫合器について
血管外科における器械縫合,他
Mechanical Suture in the Surgery of Blood Vessels
P. I. アンドロソフ
1
P. I. Androsov
1
1The N. V. Sklifosovsky Institute
pp.971-975
発行日 1962年9月20日
Published Date 1962/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202974
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外科において血管を簡単に,かつ正確に縫合することは,最も重要な課題の一つである.1945年から1950年の間に著者と共にソ連のエンジニアと外科医の共同研究グループが,この器械による血管縫合法を実用の域まで発展させて来た.すなわち血管縫合器によつて,血管壁の厚さを計算に入れても外径1.3から2.0mmの血管を環状縫合することが出来る.さらに単一縫合多発装置を用いれば,血管の側壁縦縫合を行うことが出来,これらの縫合はすべて冖字形のタンタルムで作られたクリップによつてなされる.
この器械縫合では縫合材料であるクリップが血管内腔に出ないので,吻合部での血栓形成がある程度防がれるわけである(第1図).
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