Japanese
English
症例
鼻腔内に発育せる髄膜ヘルニアによる髄液瘻の1治験例
Cerebrospinal fluid rhinorrhol due to Meningeal Hernia in the Nasal Cavity:A Case Report
石森 彰次
1
,
平井 秀幸
1
,
青木 明人
1
Shoji ISHIMORI
1
1慶応義塾大学医学部外科学教室
pp.677-679
発行日 1961年7月20日
Published Date 1961/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202798
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髄膜ヘルニアは発生学的に頭蓋の何れの部位にも発生しうるが,多くは正中線上あるいはこれに近く特に後頭部に最も多くみられる.しかしその鼻腔,咽頭および眼窩への発生は稀とされている.最近われわれは原因不明の急性髄膜炎患者を治療中,その原因が鼻腔内髄膜ヘルニアよりする感染であることを発見し,髄膜炎の治療に引続き,開頭手術により髄膜ヘルニアの根治手術に成功した1例を経験したのでここに報告し,若干の考察を加えてみたい.
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