今月の主題 中枢神経系の感染症
髄膜炎と脳炎
髄液漏と髄膜炎
高瀬 貞夫
1
,
大原 義朗
1
Sadao Takase
1
,
Yoshiro Ohara
1
1東北大学医学部付属脳疾患研究施設・神経内科
pp.236-239
発行日 1984年2月10日
Published Date 1984/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218893
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髄液漏とは脳軟膜および脳硬膜の損傷により髄液が正常の存在場所,あるいは正常の循環・吸収経路以外の経路から流出する場合を言い,多くは腰椎穿刺後の髄液漏出と頭部外傷(頭蓋底骨折)により髄液が鼻や耳に漏出する場合である.髄液漏の記述はMiller C(1826年)による非外傷性鼻漏の報告で始まり,近年ではOmmaya AK(1976年)の綜説がある1).本文では髄液漏の病態生理,診断,髄膜炎などにつき記述する.
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