Japanese
English
症例
脾腫を主訴とした異型悪性淋巴肉芽腫の1例
A case of abnormal malignant lymphogruloma with greet splenic tumor
広津 三明
1
,
岡田 進
1
Mitsuaki HIROTSU
1
,
Susumu OKADA
1
1静岡厚生病院外科
pp.559-561
発行日 1961年6月20日
Published Date 1961/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202776
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
本症は以前,肉芽性偽白血病の中に数えられていたが1898年Sternberg以後明らかに独立疾患として確証された.本態に関して多数の研究があり,現在迄に腫瘍説,炎症説,中間説があり未だ意見の一致を見ない.本症の特徴は淋巴腺系統の腫脹であるが,脾,肝,骨髄等にも変化を来し,そこでHoller u.Paschkisは主な病巣の部位によつて本症を5型に分け,末梢リンパ腺腫型,縦隔腫瘍型,脾腫型,腹部リンパ腺腫型,および骨髄型に区別している.最近われわれは幼児に,巨大な脾腫を発見組織学的診断にて本症と判明した脾腫型の悪性リンパ肉芽腫の1例を経験したので報告する.
Copyright © 1961, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.