今月の主題 First-line検査
異常症状からみたFirst-line検査
脾腫
荒田 慎寿
1
,
田中 克明
1
1横浜市立大学医学部第3内科
pp.738-740
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902687
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ポイント
●脾腫は,全身性疾患の一徴候あるいは他臓器疾患に関連していることがほとんどで,脾原発の病変は少ない.また,巨大脾腫を呈する疾患は,慢性骨髄性白血病,骨髄線維症などの血液疾患に限られる.
●First-line検査としては,末梢血検査,血液生化学検査,腹部超音波検査などが有用である.
●Second choiceの検査としては,炎症性および感染性疾患では細菌培養,ウイルス特異抗体価の測定を,うっ血性脾腫では各種画像診断,肝炎ウイルスマーカー,ICG負荷試験および肝生検を,血液疾患では骨髄生検,リンパ節生検などを考慮する.
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