Japanese
English
症例報告
硫酸カナマイシンによる薬疹の1例
A case of drug eruption induced by kanamycin sulfate
原 万美子
1
,
斎藤 すみ
1
,
山本 紫
1
,
宮川 加奈太
1
,
池澤 善郎
1
Mamiko HARA
1
,
Sumi SAITOU
1
,
Yukari YAMAMOTO
1
,
Kanata MIYAKAWA
1
,
Zenrou IKEZAWA
1
1横浜市立大学医学部附属浦舟病院皮膚科
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine, Urahune Hospital
キーワード:
薬疹
,
カナマイシン
,
アミノグリコシド系抗生剤
,
交差反応
Keyword:
薬疹
,
カナマイシン
,
アミノグリコシド系抗生剤
,
交差反応
pp.871-874
発行日 1994年9月1日
Published Date 1994/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901316
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65歳,女.膀胱炎の疑いで臀部に硫酸カナマイシンの筋注を受けたところ,数時間後から下腹部を中心に瘙痒性皮疹が出現し全身に拡大した.硫酸カナマイシンによる薬疹を疑いパッチテストを行ったところ,20%硫酸カナマイシンに紅斑,丘疹が見られ,陽性と判定した.さらにストレプトマイシン,フラジオマイシン,ゲンタマイシン,トブラマイシン,ジベカシン,アミカシン,イセパマイシン,アルベカシン,アストロマイシンの9種類のアミノグリコシド系抗生物質でパッチテストを行ったところ,フラジオマイシン,ゲンタマイシン,トブラマイシン,ジベカシン,アミカシン,イセパマイシン,アルベカシンが陽性であった.自験例における交差反応と抗原決定基を推測した.
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