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海外文献紹介「再発性上部胃腸管出血に対する治療法 早期選択的手術か長期保存療法か」/他
鶴原 一郎
1
,
渡部 和彦
1
,
酒井 義浩
2
1鳥取大学第2内科
2東京医科大学内科
pp.1022-1026
発行日 1974年8月25日
Published Date 1974/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111921
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The Therapeutic Approach to Recurrent Upper Gastrointestinal Bleeding―Early elective surgery versus prolonged conservative treatment―: Michael Zer, M. D., Ami Assodi, M. D., Yaacov Wolloch, M. D., and Moshe Dintsman, M. D. (amer. J. Gastroent. 58: 604~612, 1972)
上部胃腸管出血(以下UGTB)の管理については,広く討議されてきたが,その治療の合理性については今だに見解が一致していない.大量UGTBの外科的適応に関して種々の基準が提唱されてきた.しかし症例の大部分は,むしろ軽度か中等度の出血であり,一般に保存療法に良く反応し,数単位の輸血で血圧低下や循環不全の徴候なく処置できる.これら症例の手術適応は大量UGTB以上に更に混乱した状態である.
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