Japanese
English
症例
鎖骨下静脈注射法の経験
Experience of the Subclavian Intravenous Injection
大橋 忠敏
1,2
ŌHASHI Tadatoshi
1,2
1石橋病院外科
2東大分院外科
pp.105-107
発行日 1960年1月20日
Published Date 1960/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202542
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緊急に輸血・輸液等を必要とする場合に,乳幼児あるいは成人でも皮静脈が極めて細いため,通常の方法で静脈穿刺が成功せず困惑することはしばしば経験する所である.このような場合に静脈切開・骨髄穿刺等の面倒な手技を要せず容易に目的を達し得る便利な方法として鎖骨下静脈注射法がある.1952年Aubaniac1)が本法の創案と経験を発表して以来,欧米においては2,3の追試報告が見られ2)3)4),何れもその価値を認めているが,本邦では未だこれに関する報告は見当らない.著者は東大分院外科においては特殊部位の静脈血ガス研究に当り,採血の目的でしばしば本法を行い,これについてはすでに発表したが5)6)7),実地臨床上の立場から茲に本法の手技を紹介し,著者の経験を報告する.
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