Japanese
English
症例
転移性肺腫瘍3例の肺切除例
The Surgical Treatment of Metastatic Tumor of the Lung (Report of Three Cases)
遠藤 三郎
1
,
本山 登
1
Saburo ENDO
1
,
Noboru MOTOYAMA
1
1新潟大学医学部第一外科教室
pp.1237-1240
発行日 1959年11月20日
Published Date 1959/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202500
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転移性肺腫瘍の発現は不治を意味するものと考えられていたが,胸部外科の発展と共に,従来治療不能と考えられていた転移性肺腫瘍のあるものは,肺切除術による治癒への再検討がなされるに至つた.
転移性肺腫瘍に対する肺切徐術は1926年Divisを以て嚆矢とするが,爾来転移性肺腫瘍に対しても肺切除術が行われ,症状の軽快,延命の可能性やあるものでは永久治癒への希望等肺切除術の成果にかなりの希望がもたれるに至つたが,転移性肺腫瘍切除後の長期生存例の報告1)−7)を見るに至り,益々転移性肺腫瘍の外科的治療に対する考え方に大きな進展が期待されて来た.著者も最近転移性肺腫瘍5例の中3例に肺切除術を行つたので報告する.
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