Japanese
English
症例
肺切除術中に発生した急性肺水腫の1治験例
A successful Case of Acute Pulmonary Edema occured during Pulmonary Resection
遠藤 三郎
1
,
中島 季陸
2
Saburo ENDO
1
,
Kiroku NAKAJIMA
2
1新潟大学医学部外科教室
2健康保険新潟病院外科
1Dept. of Surg. Niigata University School of Medicine
2Dept. of Surg. Niigata Health insurance Hospital
pp.147-150
発行日 1960年2月20日
Published Date 1960/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202550
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肺切除術の普及に伴い術後合併症として多数の報告があり,その中でも急性肺水腫の発生は85〜60%1)-4)が死の転機をとり,肺外科手術の直接死亡率の約10%の高率5)6)を占める合併症である点において特に注目され,この研究についても亦多数の報告7)-12)があるが,本症が単一の因子によつておきるものでないことがこの予防および治療を困難ならしめている原因の一つである5)6).
最近,気管支拡張症に対する肺切除術中に発生した定型的な急性肺水腫を治癒せしめ得た一症例を経験したので報告する.
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