Japanese
English
綜説
肺切除後における加圧用カニューレを用いた気管切開の応用
Tracheostomy with cuffed cannula after pulmonary resection
松井 澄
1
,
中野 昭
1
,
渡辺 淳
1
,
桂 敦子
1
,
細田 哲司
1
,
長谷川 淵
1
,
浦上 正躬
2
,
亀山 容
2
,
吉竹 毅
2
Kiyoshi MATSUI
1
1国立中野療養所
2東京大学木本外科
1Nakano national sanatorium
pp.923-930
発行日 1959年9月20日
Published Date 1959/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202460
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緒言
気管切開は主として気道確保の救急処置として日常しばしば行われている手技であるが,とくに胸部外傷および胸部手術には種々応用せられ,それぞれの場合に応じて数多くの有利な点が報告せられている1)-12),われわれも肺切除のさい,回復後ある程度以上の肺機能を期待し得ると考えられるにもかかわらず,対側肺機能著減の故に従来危険視された症例に対し,肺切除直後に吸引,人工換気などを行えば術後呼吸不全を来すことなく安全に回復せしめ得るものと考え第1図のごときカフ付きカニューレを考案し,4例に実施して多くの有利な点を認めたので茲に報告し御批判を仰ぎ度いと思う.
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