Japanese
English
薬剤
腹部神経症に対するコンドロン腹腔内注入経験例
Abdominal Injection of Chondron for the Abdominal Neurosis
槌谷 薰
1
Kaoru TSUTIYA
1
1大阪市立弘済院附属病院外科
pp.765-767
発行日 1959年7月20日
Published Date 1959/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202435
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緒言
開腹術後の後遺症状として腸管癒着の為,腸閉塞症以外に,腹痛,慢性便秘,鼓腸を訴えるものが甚だ多い.かかる症状群に対して荒木教授は腹部神経症と名付けた.
本症の原因である腸管癒着を予防する為に,古来幾多の研究が行われ最近では,山田,堀口はナイトロジエン・マスタード,劉等はナイトロミンを使用し,栗田はACTHを,又栗田,北野等はトリプシン(持田)を佐藤等はジエラチン膜,人羊膜を用い,又ACTHが有効ではないかと報じ,松葉は尿素を,竹内等はアドナ・ルチンの使用を報告しているが,末だ確実なる方法が見出されていない.
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