Japanese
English
症例
Hürthle cell adenomaの1例
A Case of Hürthle cell adenoma
矢內 謙
1
,
遠藤 健七郞
1
,
石井 守
1
Yuzuru YANAI
1
,
Kenshichiro ENDO
1
,
Mamoru ISHII
1
1福島医科大学遠藤外科教室
1Department of Surgery, Fukushima Medical Callege
pp.657-660
発行日 1959年6月20日
Published Date 1959/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202417
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
1881年,Baber1)が特有の明るい好酸性の多角大型細胞を有する甲状腺例を報告したのを始めとし,1894年Hürthle2)が幼弱犬甲状腺中に,上述の細胞を発見,その後,Langhans3)の報告もあり,この特別な細胞型の腫瘍に対し,1924年,Ewing4)により,Hürthle cell tumorなる名称が与えられた.爾来,この種の報告は,今日迄,外国では,約200例を数えるが,本邦においては少く,その発生源の問題,良性悪性の問題に関しては,幾多の未解決の問題が残されている.最近,われわれも多発性嚢腫性甲状腺腫の診断の下に,剔出術を施行し,組織学的検査の結果,その1例を経験したので報告し,文献的考察を加えた.
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.