目でみる耳鼻咽喉科
両側耳下腺に発生したbasal cell adenoma
鈴木 茂憲
1
,
赤池 徹哉
1
,
菅野 秀貴
1
,
柏原 一成
1
,
大谷 巌
1
,
大河内 幸男
2
1福島県立医科大学耳鼻咽喉科学教室
2福島赤十字病院耳鼻咽喉科
pp.380-381
発行日 1995年5月20日
Published Date 1995/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901129
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耳下腺に発生する腫瘍は日常診療において時折経験する疾患の1つである。病理組織学的分類では多形腺腫が約70%を占め,そのほとんどが片側性に発生し,両側に発生することはまれである。耳下腺腫瘍の両側発生は全耳下腺腫瘍の1〜3%と少なく,両側に発生する腫瘍としてWarthin腫瘍が多いとされている。今回,われわれは病理組織学的にまれなbasal cell adenomaが両側耳下腺に発生した世界でも4例目のきわめてまれな症例を経験したので供覧する。
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